Coin(コイン)
このコインのプロジェクトでは、Spineのクリッピングとティントブラック機能を使って輝くコインを制作するテクニックをご紹介しています。
セットアップ
このコインは2面により構成されています。1面はスパインボーイの頭、もう1面にはSpineロゴが表示されています。これらの2面はcoin-front
スロットのcoin-front
ボーンの下にcoin-front-logo
とcoin-front-spineboy
という領域アタッチメントとして存在します
これらの上にcoin-front-shine-logo
およびcoin-front-shine-spineboy
という2つのアタッチメントを持つcoin-front-shine
スロットからのアタッチメントが描画されています。
モノクロの画像は明るい部分と暗い部分のイメージを個別にティントを付けることができるため、とても便利です。私たちはこれらのアタッチメントを持つcoin-front-shine
スロットにTint black(ティントブラック)
を有効にしました。
またスロットをAdditive(加算)
ブレンドにしました。輝きの効果の一部分は coin-front
スロットの上にcoin-front-shine
スロットと様々なTint black(ティントブラック)
カラーが付加的にブレンドされ、輝きのイメージが下のコインイメージの明るさを変更するように設定されています。
コインのどちらの面を見るかによって、コインの表または裏のアタッチメントを表示できます。
coin-front
ボーンは、clipping
スロットと同名のクリッピング・アタッチメントを含むclipping
というもう一つのボーンを制約します。このclipping
アタッチメントはおおよそ円形のポリゴン状のクリッピング部分を定義します。クリッピング部分はshine
スロットとそのアタッチメント、shine
のみに影響を及ぼします。
クリッピング・アタッチメントにどのスロットがクリップされるかは、表示順序のクリッピング・アタッチメントの位置とクリッピング・アタッチメントのEnd slot(エンドスロット)
プロパティにより定義されます。クリッピング・アタッチメントにより影響されるスロットは、ツリー階層ビューのDraw Order(表示順序)
セクションでハイライトされます。このプロジェクトではshine
とclipping
スロットのみが影響されています。
しかしDraw Order(表示順序)
部分でマウスをimages/shine
スロットの上に置くと、エディタービューポート内のスロットに領域アタッチメントの元の形状が表示されます。
このアタッチメントはクリッピング・アタッチメントにより定義される円形にクリップされます。
最後に私たちは側面から閲覧した時、コインに深さを与えるために、ボーンとスロットにcoin-sides
階層を追加しました。coin-side-round
スロットを使用してコインの側面ビューを徐々に追加して、コインが回転する時、3次元を閲覧しているような感覚を与えます。コインが完全に側面から閲覧される時、coin-side-straight
スロットが表示されます。
アニメーション
アニメーションは合計80
フレームから構成され、そのうち40
はSpineロゴを表示し、残りの40
フレームはスパインボーイの頭を表示しています。 coin-front
とcoin-front-shine
のそれぞれのアタッチメントの表示をキーにすることにより、どちらを見せるかの切り替えが行われています。
コインの回転はcoin-front
ボーンをX軸でスケーリングし、遠近感の歪みを表現するためにcoin-side-round
とcoin-side-straight
を一緒に少し右側に動かすことで実現しています。
clipping
ボーンは親ボーンcoin-front
の全ての動きと変形を継承しています。
コインが回転する間、輝きの効果を作成するために、coin-front-shine
とcoin-front
スロットのティントブラックカラーを変化させました。同時にshine
ボーンが右から左、左から右に動かされました。shine
ボーンはコインにハイライトを追加するために、clipping
アタッチメントによりクリップされています。
アニメーション全体は上のプレーヤーからご覧いただけます。