アタッチメント
アタッチメントとは、ボーンに取り付けられるもので、アタッチメントには、イメージを持つ視覚的なものもあれば、当たり判定用の境界ボックスのような概念的なものもあります。
しかし、アタッチメントはボーンに直接取り付けられているわけではありません。代わりに、アタッチメントはスロットの下にグループ化され、そのスロットがボーンに取り付けられます。スロットは、どのアタッチメントを表示するかと、アタッチメントのカラーをコントロールします。
アタッチメントはスキンに追加することができ、スキンが表示されている場合のみアタッチメントが表示されるように出来ます。
種類
アタッチメントの種類は以下の通りです:
- 領域アタッチメント: 長方形の画像。
- メッシュアタッチメント: 画像をテクスチャとして使用したポリゴン。
- 境界ボックスアタッチメント: ランタイム(アプリケーション内)で物理演算や当たり判定を行うためのポリゴン。
- クリッピングアタッチメント: 領域やメッシュアタッチメントの描画をクリッピングするためのポリゴン。
- パスアタッチメント: ボーンをパスに沿って配置するためのベジエ曲線。
- ポイントアタッチメント: ランタイム(アプリケーション内)で飛び道具やパーティクルなどを生成するための、回転を伴う空間上の点。
共通プロパティ
すべてのアタッチメントは以下のプロパティを持っています。その他のアタッチメントのプロパティについては、各アタッチメントのページをご覧ください。
選択
Select(選択)
がチェックされていない場合、ビューポートでそのアタッチメントを選択することができなくなります。ただしツリー内で選択されている場合は、ビューポートでも選択されます。
これは、あまり頻繁に選択する必要のないアタッチメントに便利な設定です。
エクスポート
選択とエクスポートを無効にすることは、Spine内で参考資料としてのみ使用するテンプレートや背景画像に有効です。
Export(エクスポート)
がチェックされていない場合、そのアタッチメントはエクスポートされなくなります。つまり、エクスポートされるJSONやバイナリには含まれず、画像や動画のエクスポートでも表示されません。
また、アニメーション中でキーが設定されているアタッチメントがエクスポートされない場合、そのキーもエクスポートされません。
メッシュアタッチメントがエクスポートされない場合、リンクメッシュもエクスポートされません。
名前
Name(名前)
にチェックすると、名前表示が有効になっていない場合でもそのアタッチメントの名前がビューポートに表示されるようになります(他の名前と重なっていない場合) 。また、名前をクリックすると、そのアタッチメントを選択することができます。
カラー
アタッチメントのColor(カラー)
は、メッシュや領域アタッチメントの場合、そのメッシュまたは領域の画像を着色します。アタッチメントカラーは設定モードで設定され、アニメーション中にキーにすることはできませんが、アタッチメントはスロットカラーによってさらに着色することができ、そちらはキーにすることができます。
その他のアタッチメントの場合はランタイムではレンダリングされず、アタッチメントカラーはSpineエディター上での見た目にのみ使用されます。
親設定
アタッチメントの親を変更するにはSet Parent(親設定)
をクリックするか、P
を押してから、ツリーまたはビューポート上で新しい親をクリックします。アタッチメントは、別のスケルトンに対しても、ツリー内で新しい親にドラッグすることができます。
アタッチメントの表示切り替え
アタッチメントの横にあるクリップのアイコンをクリックすると、そのスロットで表示されるアタッチメントを変更することができます。スロットにはアタッチメントを1つだけ表示することも、アタッチメントを全く表示しないこともできます。どのアタッチメントが表示されているかはスロットのプロパティとして扱われるため、スロットの横にあるキーボタンをクリックすることで アタッチメントの表示状態をキーにすることができます。